マンションリフォームについて
マンションリフォームと一戸建てリフォームには多くの違いがあり、水まわりに関しても特有の課題と特徴があります。
その違いを理解し、適切な工事内容を提案することが重要となります。
リフォーム業者によって費用が異なったりしますが、この提案内容のほうが大事です。
安いだけでは、リフォーム後に満足できません。
その提案内容が、リフォーム会社の評判・評価に繋がっていきます。
マンションリフォームの特徴・注意点①
まず、マンションのリフォームは構造的な制約が多く、特に給水・排水の配管位置変更が難しい場合があります。
マンションの多くはコンクリート構造であり、壁や床が共用部分であることが理由です。
そのため、リフォーム計画は現状のレイアウトに合わせたものとなりがちです。
大幅にレイアウト変更する場合は、床をアジャストします。
一方、戸建て住宅のリフォームでは、建物全体のレイアウト変更が比較的自由に行えるため、水廻りの位置を大きく変更したり、増設したりすることが可能です。
戸建て住宅の場合、給水配管の取り回しや排水の方法にも柔軟性があり、水廻りのリフォームの自由度が高いです。
また、寒冷地であるここ札幌の場合、通常給水給湯管に保温材をしっかり巻きますが、マンションの専有部内においては結露防止程度で十分です。
マンションリフォームの特徴・注意点②
マンションでは上下階の住民に影響を与える可能性があるため、工事の時間帯や工事中の騒音にも注意が必要です。
マンション管理規約や管理組合の承認が多くの場合必要であり、リフォームの計画や実施には時間がかかることがあります。
特に、水廻りに関しては漏水リスクがあるため、施工には細心の注意が必要です。
これに対し、戸建て住宅のリフォームでは、近隣への影響を最低限に抑えれば、施工時間や方法に関して柔軟に対応できることが多いです。
水廻りのリフォームでは、特にキッチンやバスルームの位置を自由に変更できるため、生活スタイルに合わせた最適な配置を実現しやすいです。
マンションリフォームの特徴・注意点③
使用する材料にも特徴があります。
特に床材は下階への配慮が必要で、フローリングの場合遮音タイプの防音フローリングを使用します。
マンション規約により等級も変わり、一般的にはL-45、さらに等級を上げたＬ-40仕様のマンションもあります。
この遮音性能を有する床材は、クッション材の関係から歩行時にフカフカするやわらかい歩行印象を受けます。
戸建ての場合は制限なく、無垢材であったり輸入建材であったり、選択肢は幅広くなります。
マンションリフォームの特徴・注意点まとめ
マンションのリフォームは制約が多いものの、適切な計画と施工により、居住者のニーズに合った快適な空間を作り出すことが可能です。
一方で、戸建て住宅のリフォームは自由度が高く、より理想的な住環境を実現しやすいと言えます。
リフォーム費用の比較検討したうえで相場を知り、安いだけではないお客様にあった適切なリフォーム工事内容を是非ご検討ください。